鷹の御茶屋
茅葺き屋根が立派なこの鷹の御茶屋は、11代将軍家斉(いえなり)の時代に建てられ、近代に焼失しましたが、平成30(2018年)に再建されました。その名の通り、将軍が鷹狩をする際の休息所として使われていました。
明治に入ると鷹狩は行われなくなり、主に接客として利用されるようになりました。
内装は、鷹狩の装束のまま出入りするため広い土間があり、その一角には休憩を取るための畳敷きの上段が構えられています。この木質空間が疲れた心身を癒やします。
建物の裏側にまわると、このような鷹部屋があります。鷹が出番を待つための部屋となり、この部屋には鷹が留まる架木(ほこぎ)や、鷹が暴れてもつかまりやすいようにゴザをかけた架垂(ほこだれ)が設置されています。鷹部屋の横の小さな窓は、エサを置く棚になります。