「横浜美術館」の設計者は?建築の特徴とは?

01.現代建築
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1989年11月3日に開館した、横浜みなとみらいに建つ「横浜美術館」は、見た目が芸術的な美術館であり、そして、老若男女の誰もが楽しめる美術館となっています。

設計者は、東京都庁や国立代々木競技場、フジテレビ本社ビルなどでおなじみ、丹下健三氏が手がけました。

今回はそんな横浜美術館の見どころを、建築目線で紹介いたします。

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どんな美術館?

7つの展示室、11万冊を超える蔵書がある美術情報センター(美術図書館)、多彩なワークショップを行うアトリエがあり、アトリエには、子どものアトリエ、市民のアトリエがあります。子供から大人まで創作体験を楽しめます。

中央の8階建て半円柱の塔が収蔵庫、その半円柱の周辺に展示室、右端棟にはアトリエ、左端棟には美術情報センターが配置され、美術館の理念である「みる」「つくる」「まなぶ」を建物が象徴しています。

そして美術館内にはCafe小倉山があり、鑑賞後には一休みしてくつろぐことが出来ます。

また展示室は、それぞれ違った形の展示室となっており、変化を持たせています。これは、フロアマップを見るとよくわかります。公式サイトの「ご利用案内」をご覧下さい。

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シンメトリーが綺麗な外観

石造りのシンメトリーな外観が特徴のこの美術館は、左右180mものファサード(前面)からなります。

こちらが正面入口。中央の半円柱の塔に目がひかれます。
正面入口の手前にはピラミッド型のガラス屋根があり、ルーヴル美術館のガラスピラミッドを思い起こさせます。あえて意識して作られたのでしょうか。

こちらは裏面入口。こちらから見ると半円柱の塔が左右の建物よりも手前にはみ出しており、ドーンと構えているので、より目をひかれます。
裏面入口にも、ピラミッド型のガラス屋根が設置されています。

こちらは美術館周りの回廊です。端から端まで見渡せて、美術館の大きさを改めて感じ取とれます。

壁面のデザインは、幾何学模様が施され、アールデコを思い起こさせます。どことなく東京都庁のデザインにも似ています。

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壮麗な雰囲気の内観

入口を入ると、グランドギャラリーという開放的な吹き抜け部分に出ます。

グランドギャラリーは御影石(みかげいし)をふんだんに使用され、高さ約20m、左右約100mの階段状の、吹き抜け展示空間となっています。

外観と同じような薄い灰色の石に、濃い色の石を部分的に用いて、グランドギャラリーの空間にアクセントを付けています。

グランドギャラリーの、半円柱の塔の真下は、このように神殿のような空間となっています。天井の外周から太陽光を取り入れることで、より神聖な空間を作り出しています。

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広々とした美術館周辺の広場

美術館の周辺には広々とした広場も設けられています。

美術館正面には、芝生や噴水などで子供達が楽しんでいます。広さもかなりあるので、子供が元気に走り回れる広場となっています。

美術館横のスペースにも、生け垣や樹木など、緑がふんだんに施されているので、天気の良い日には周辺の散策も良いかと思います。

美術館建築は、建物自体も芸術的なものが多いですが、この横浜美術館も例外ではありません。横浜みなとみらいから近いので、気軽に訪れることが出来る美術館です。

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建築概要

設計丹下健三・都市・建築設計研究所
敷地面積19,803㎡
建築面積9,621㎡
延床面積26,829㎡
高さ45m
構造鉄骨鉄筋コンクリート造
階数地上8階、地下1階
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ご利用案内・アクセス

開館時間10:00~18:00(入場17:30まで)
休館日木曜日、年末年始
入場料<コレクション展>
 一般   :500円(400円)
 高・大学生:300円(240円)
 中学生  :100円(80円)
 小学生以下:無料
 ※()内は団体料金(20名以上)

<企画展>
 展覧会ごとに異なります。
 公式サイトの「ご利用案内」をご覧下さい。
住所神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
アクセスJR京浜東北・根岸線 桜木町駅 徒歩10分
みなとみらい線 みなとみらい駅(3番出口)
 マークイズみなとみらい
 (グランドガレリア)経由 徒歩3分
 (マークイズ連絡口(10時~)) 徒歩5分
横浜市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅 徒歩10分

※2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。


参考元:

横浜美術館 公式サイト
PANDA Chronicle
丹下都市建築設計
博司のナンコレ美術体験

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