「たまプラーザ駅」の設計会社はどこ?大空間のある駅と付属の商業施設の特徴

01.現代建築

大型商業施設が駅名となった東急田園都市線の「たまプラーザ駅」は、周辺の街を活性化させるため、駅および周辺の施設が再開発され、2009年10月にリニューアルオープンしました。たまプラーザ駅を降りると、コンコースの大空間がインパクトを与え、とても開放感があります。

設計は、東急設計コンサルタント大建設計。この駅は鉄道建築協会賞の中でも、最高の最優秀協会賞を受賞しています。

駅の周囲には、たまプラーザテラスという商業施設が取り囲んでおり、ゲートプラザ・サウスプラザ・ノースプラザ・リンクプラザに分かれ、店舗や保育所、診療所など生活には欠かせない様々な機能が入っています。

今回はそんな、たまプラーザ駅の建築を紹介します。

駅コンコースの大空間

たまプラーザ駅コンコース

たまプラーザ駅のコンコースは、高さ約24m面積約4,000㎡の大屋根で覆われており、地上3階分の大空間となっています。また、コンコースが駅の南北出入口を繋いでおり、面積が充分に取られているためスムーズに通り抜ける事が出来ます。

そして、トップライトや側面ガラリにより自然の採光や通風を取り入れた省エネ環境となっています。ガラリとは、室内の空気を入れ替えて新鮮に保つための設備です。広大な空間と良質な環境によって、快適に利用出来る駅となっています。

たまプラーザ駅コンコース

大屋根には鉄骨で立体トラス(三角)に組むことで、このような大空間を実現しています。

たまプラーザ駅コンコース

電車からたまプラーザの賑わいを感じられるよう、コンコースの人口地盤には開口部があり、電車に乗っている人達が、たまプラーザに立ち寄りたいと思うよう図られています。

また、改札周りはサークルをモチーフにしたデザインとなっており、円形の梁をはじめ、吹抜けや床の模様など、サークルデザインがそこら中に施されています。これは、周辺にある商業施設に回遊性を持たせること、商業施設に対して駅の機能を強調させること、商業施設の利用者が現在位置を認識させることを目的としています。デザイン重視にならず、機能性と両立された良質な施設です。

たまプラーザ駅コンコース

側面はガラス張りとなっており、内部はとても明るく開放感のある空間になっています。

これだけの大空間を作っているだけあって、やはり工事は大変だったようで、既存の駅舎を利用する客の安全を確保しながら、その四方で商業施設の施工と、直上で大屋根を構築する施工が行われ、現在のような快適な大空間が作られました。

周辺の商業施設「たまプラーザテラス」

たまプラーザテラス外観

こちらは北側から見た、たまプラーザ駅およびたまプラーザテラスの入口です。たまプラーザは約120店舗のショッピングモールとなっており、街へ開放するために手前に広場を設けています。

ゲートプラザ・サウスプラザ・ノースプラザ・リンクプラザに分かれており、ゲートプラザとサウスプラザのデザインは、世界的な建築デザイナーのジョン・ロウ氏が手がけました。ちなみに上の画像は、駅の北口およびゲートプラザの入口となり、広場を囲うように駅舎と商業施設が設けられています。

たまプラーザテラス外観

ゲートプラザの外観はヒューマンスケールが重視されており、箱形にはせずに様々な変化を持たせて、ショッピングをより楽しめるような外観とされています。

外壁は、暖かみのある茶色系統のタイルが使われ、周辺の街や並木道と調和しています。

たまプラーザテラス外観

ゲートプラザと道路を挟んでノースプラザ(東急百貨店)があり、連絡通路で繋がれているためスムーズにアクセス出来ます。ノースプラザについては別記事で紹介していますので、ぜひ併せてご覧下さい。

たまプラーザテラスのゲートプラザの内部通路

こちらはゲートプラザの内部通路。太陽の光が注ぐ通路には、植木やイルミネーションなどが施され、歩くのが楽しくなるような演出がされています。

たまプラーザテラスのゲートプラザのフェスティバルコート

こちらはゲートプラザ内にあるフェスティバルコート。子供が遊べる芝生の広場では、イベントも行われたりします。ここもまた、芝生や噴水が駅と合わせるようにサークルのデザインとなっています。

たまプラーザテラスのゲートプラザの内部通路
たまプラーザテラスのゲートプラザの内部通路

ゲートプラザの内部通路には他にも、このような面白く柔らかい個性的なデザインの植木があります。親子連れには最適な空間ですね。

たまプラーザテラス外観

こちらは南側から見た出入口の様子です。北側と同じく、駅の手前に空間を設け、空間の両サイドに商業施設が置かれた形になります。また、ガラス張りのエレベーターシャフトがシンボリックな感じになっており、目を惹かれます。

たまプラーザテラスのサウスプラザ外観

こちらはサウスプラザ。その名の通り駅の南に位置し、手前は商業施設、奥は立体駐車場の構成です。サウスプラザもまた、ゲートプラザと合わせるように暖かみのある茶色系統の外壁にしたり、上部のガラス張りを付き出すなど、箱形にせずに変化を持たせた外観となっています。

たまプラーザ駅は北口と南口で、およそ3階層分もの高低差があるのですが、上の画像の右側にあるサウスブリッジとよばれる連絡通路にて、ゲートプラザの1階とサウスプラザの4階を段差無く繋いでいます。

たまプラーザテラスのリンクプラザ外観

こちらは駅の西側にあるリンクプラザです。商業の他、保育所や診療所などの生活に関わる機能が中心になっています。リンクプラザもまた、ゲートプラザ・サウスプラザのように動きのある変化を持たせた外観となっています。

たまプラーザ駅およびたまプラーザテラスは、段差が無い広い通路が確保されたユニバーサルデザイン(誰にでも使いやすいデザイン)となっており、快適に利用することが出来ます。駅周辺の大きな変化によって、たまプラーザの周辺住人以外も訪れる人が増えているようで、これからも長く愛される場所になることでしょう。

たまプラーザ駅の建築概要

設計東急設計コンサルタント、大建設計
施工東急建設
敷地面積約11,700㎡
延床面積約22,200㎡
階数地上3階、地下3階
構造鉄骨造
竣工2009年10月

たまプラーザテラスのご利用案内・アクセス

営業時間ショップ:10:00~20:00
レストラン:11:00~20:00
休業日年中無休
電話045-903-2109
住所神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-1-2
アクセス東急田園都市線 たまプラーザ駅 直結

※2021年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。


参考元:

たまプラーザ テラス 公式サイト
たまプラーザ駅 たまプラーザ テラス | 新建築.online/株式会社新建築社
東急株式会社 公式サイト
東急設計コンサルタント|Tokyu Architects & Engineers INC.
2010年グランドオープン。「たまプラーザ テラス」の魅力に迫る | 横浜市青葉区エリアガイド

タイトルとURLをコピーしました