金沢を代表する観光名所のひとつに「金沢21世紀美術館」があります。
昔、実際に美術館に赴いたんですが、他には無いような人との繋がりや居心地の良さを感じました。
カフェレストランもあり、外観もまさに21世紀の近未来感がで出ています。かと言ってデジタル的な要素があるわけではないですが。
2016年には、全国の美術館の入館者数がなんと全国1位となりました。
今回はそんな21世紀美術館を紹介しようと思います。
設計した建築家はそれはもう凄い人達
設計者は、妹島和世氏と西沢立衛(りゅうえ)氏による建築家ユニット「SANAA(サナア)」により、2004年にこの美術館は建てられました。
SANAAは「Sejima And Nisizawa And Associate」の略。
「妹島和世氏と西沢立衛氏と仲間たち」ですね。
このSANAAは建築界では名の知れたユニットなのですが、21世紀美術館によって、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の金獅子賞や、毎日芸術賞、日本建築学会賞といった数々の賞を受賞しました。
そして建築界のノーベル賞と言われる、プリツカー賞も受賞する事となります。
21世紀美術館という名の公園
フロアマップを見て頂くと、円形の建物に4方向の出入口があり、香林坊方面や兼六園方面から来た人達が、どこからでもアプローチできるよう作られています。
コンセプトはまちに開かれた公園のような美術館
このコンセプトの通り、美術館というよりは公園にいるかのような感覚で、くつろげる空間となっていました。
芝生の敷地の中に、円形の総ガラス張りで建てる事により、建物の中にいても
外を駆け回っている子供達
散歩している夫婦
芝生でぐでぐでしているおっさん
いちゃいちゃ歩いているカップル etc…
これら人々の存在を感じられます。
また、芝生から美術館内部にかけての段差を無くし、完全バリアフリーとすることで、外と中との繋がりをより親密にしているように見えます。
また、各展示室の配置を集落のような配置としているため、中心部から外の景色が見えるほど、開放的な建物となっています。外からはまる見えです。
中にいるのに外にいるような
建物にいるのに庭にいるような
哲学的な展示作品
ここで恒久展示されている作品を一部紹介します!
カラー・アクティヴィティ・ハウス
赤、青、黄のガラス板が渦状に立てられており、見る場所によっては緑、紫、オレンジに見えたりします。
雲を測る男
ものさしで測ってるうちに雲の形変わっちゃいそうですが、ロマンを感じます。
アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3
芝生からラッパのチューバみたいな筒が12個生えており、2個ずつペアで繋がっています。
すぐ近くにペアがある訳ではなく、たまーに変な声が聴こえてきます。
美術館は素晴らしい建築は数々ありますが、21世紀美術館は他には無い開放感や、人との繋がりがあります。
金沢に来た際には是非、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
建築概要
設計 | 妹島和世+西沢立衛/SANAA |
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施工 | 竹中・ハザマ・豊蔵・岡・本陣・日本海特定建設工事共同企業体 |
敷地面積 | 26,964.5㎡ |
延床面積 | 27,920㎡ |
最高高さ | 14.9m |
構造 | 鉄筋コンクリート造、鉄骨造 |
竣工 | 2004年 |
アクセス
開館時間 | <展覧会ゾーン> 10:00~18:00(金・土は20:00まで) <交流ゾーン> 9:00~22:00 ※各施設の開室時間はそれぞれ異なります。 |
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休館日 | <展覧会ゾーン> 月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始 <交流ゾーン> 年末年始 ※各施設の休室日は展覧会ゾーンに準じます。 |
入館料 | <展覧会ゾーン> 展覧会の内容により料金が変わります。 詳細は公式サイトの展覧会料金一覧をご確認下さい。 <交流ゾーン> 無料 |
住所 | 石川県金沢市広坂1-2-1 |
アクセス | JR線 金沢駅から ■路線バス バスターミナル兼六園口(東口)3番、6番乗り場 バスで約10分 広坂・21世紀美術館 下車すぐ バスターミナル兼六園口8~10番乗り場 バスで約10分 香林坊(アトリオ前) 下車徒歩5分 ■まちバス(土・日・祝日のみ運行) バスターミナル東口5番乗り場 バスで約20分 金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口) 下車すぐ ■城下まち金沢周遊バス バスターミナル東口7番乗り場 バスで約20分 広坂・21世紀美術館(石浦神社前) 下車すぐ ■兼六園シャトル バスターミナル東口6番乗り場 バスで約10分 広坂・21世紀美術館 下車すぐ |
※2017年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。
参考元:
・金沢21世紀美術館 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
・金沢21世紀美術館 – Wikipedia
・SANAA – Wikipedia