川崎の中心市街地の東に位置する、様々なスポーツ施設がある富士見公園には「富士通スタジアム川崎」があり、特徴的な緑化が施されたスタジアムとなっています。
設計は石本建築事務所。Bunkamuraなどの文化施設や、数々のスポーツ施設、教育施設、オフィスなど、多岐にわたり活動している事務所です。
かつては野球用の川崎球場でしたが、2000年に野球場としての役目を終えて、新たにアメリカンフットボールを主とした球技場に生まれ変わりました。
今回はそんな富士通スタジアム川崎の建築を紹介します。
スタジアムの特徴
スタジアムは地上4階建て、観覧席約3,800席もの規模があり、アメリカンフットボールをはじめ様々な球技が行われる多目的球技場となります。
エレベーターやスロープ、車椅子席エリアなどバリアフリーに対応しており、身体が不自由な方でも快適に観戦が出来るようです。
スタンド上部のフェンスには、このようにストライプ状に緑化が施されており、デザイン性があります。
芝生席の裏側は全面的に緑化が施されています。
近くで見ると植木鉢のようなものが並べられ、様々な種類の草花が植えられバラエティ豊かです。
場所によってはツルが張り巡らされ、緑で覆われています。
スタジアム内部です。向こうに見える座席はメインスタンドとなります。内部からでもスタンド上部のフェンスに施されたストライプ状の緑化が確認出来ます。
メインスタンドの最上階は来賓室となっています。全面ガラス張りとなっており、快適に競技の観戦が出来そうな場所です。
一部、芝生席となっている所があり、迫力ある競技を間近で観戦出来ます。
バックスタンド(座席)の下は、エントランスやトイレ、ウォームアップスペースなどがあります。
こちらがエントランス。座席の下の構造体がよく見え、コンクリートの梁が放射状に作られているのがよく分かります。
こちらがウォームアップスペース。芝生が敷かれ、雨に濡れずに練習することが出来るスペースです。ここで選手達が練習をしていたら、人が集まってきそうですね。
豊富に緑化が施された富士通スタジアム川崎。試合観戦する機会がもしありましたら、スタンドの構造や緑化にも注目してみると面白いと思います。
建築概要
設計 | 石本建築事務所 |
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施工 | メインスタンド(南スタンド)建築:野州工業 バックスタンド(北スタンド)建築:興建 |
延床面積 | 4,345㎡ |
階数 | 地上4階 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
竣工 | 2014年12月 |
アクセス
営業時間 | 9:00~22:00 |
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電話 | 044-276-9133 |
住所 | 神奈川県川崎市川崎区富士見2-1-9 |
アクセス | <電車> JR線・京急電鉄 川崎駅 徒歩15分 <バス> 川崎駅東口から川崎市バス・臨港バス 教育文化会館前 下車徒歩2分 |
※2021年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。
参考元:
・富士通スタジアム川崎 公式サイト
・富士通スタジアム川崎 | 株式会社興建 – 川崎市中原区の総合建設業
・富士通スタジアム川崎 | 近代建築社 (kindaikenchiku.co.jp)