「東京国立博物館」は言わば建築博物館。それぞれの建築物の見どころ

01.現代建築
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上野公園の奥に位置する、多くの重要文化財が保存されている「東京国立博物館」は、いくつもの貴重な建築物が建ち、博物館の敷地内で建築探訪が出来る、言わば建築博物館です。

渡辺仁氏や片山東熊氏、谷口吉郎氏や谷口吉生氏など、名だたる建築家が手がけた建築群が軒を連ねます。それぞれの建築物に個性があり、どれも見応えのあるものになっています。

今回はそんな東京国立博物館の敷地内にある建築を紹介します。

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本館

東京国立博物館本館外観
東京国立博物館本館の大階段

本館は、鉄筋鉄骨コンクリート造であるものの、瓦屋根を乗せた帝冠様式の外観となっており、和を意識しています。
本館を入ってすぐに現れる大階段は、厳かな雰囲気のある大空間となっており、ドラマやCMなどによく使われているので、テレビで一度は目にしたことがあるかと思います。

設計は渡辺仁氏。原美術館や愛知県庁舎などを手がけています。公募された設計コンペで、渡辺案が採用され、現在の本館が建てられました。

別記事で本館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、本館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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表慶館

東京国立博物館表慶館外観
東京国立博物館表慶館エントランス

表慶館は、中央の大ドームと左右の小ドームで作られた、ネオ・バロック様式のデザインが特徴の建物です。建物自体が美術品となるよう作られただけあった、外壁には製図用具や掃除用具などのレリーフや、ギリシャ建築を思い起こさせるようなピラスター(付柱)のデザインが施されています。
エントランスは最上階まで吹き抜けとなっており、ドーム天井には漆喰のレリーフのような絵画が描かれています。

設計は片山東熊(かたやま とうくま)氏。東宮御所(現在は迎賓館)などを手がけた建築家であり、鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドル氏の弟子になります。

別記事で表慶館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、表慶館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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東洋館

東京国立博物館東洋館外観
東京国立博物館東洋館展示室

東洋館は、奈良の正倉院をイメージした外観となっており、立派な鉄筋鉄骨コンクリートの列柱と梁で構成されています。2階にはデッキが設けられ、屋根は日本建築らしいデザインです。
内観の展示室は壮大な大空間になっており、仏像が展示されているだけあって、とても神聖な空間となっています。

設計は谷口吉郎氏。同じ東京国立博物館の敷地内にある法隆寺宝物館を設計した谷口吉生氏の父であり、東京国立博物館の評議員も担っていました。

別記事で東洋館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、東洋館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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平成館

東京国立博物館平成館外観
東京国立博物館平成館内観

平成館は、その名の通り平成(11年)に建てられており、近代的なデザインの外観となっています。目の前には水辺や広大な広場が広がり、建物の規模の大きさを感じます。
内観はゴージャスで明るい空間となっており、壁や照明などが明るい配色で彩られています。

設計は、建設省関東地方建設局営繕部および安井建築設計事務所。安井建築設計事務所は、東京国立博物館の本館の改修にも携わっています。

別記事で平成館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、平成館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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法隆寺宝物館

東京国立博物館の法隆寺宝物館外観
東京国立博物館の法隆寺宝物館エントランス

法隆寺宝物館は、中に石張りのボリューム、その周りにガラス張りのボリューム、その周りにステンレスのフレームで取り囲んだ、現代的なデザインが特徴です。目の前には水辺が広がり、建物や周辺の樹木を映し出しています。
内部は、床板や壁板などの目地や、ガラスの枠線をピシッと合わせ、綺麗な空間に仕上がっています。

設計は谷口吉生氏。東洋館を設計した谷口吉郎氏の息子であり、葛西臨海水族園やGINZA SIXなどを手がけています。

別記事で法隆寺宝物館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、法隆寺宝物館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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庭園・茶室

東京国立博物館応挙館
東京国立博物館春草廬

庭園・茶室は、本館の裏側にあり、緑豊かな庭園の中に、池を取り囲んで5軒の茶室が建っています。
茶室建築ではおなじみ、数寄屋造りの素朴な建築となっており、庭園には燈篭なども置かれているので、心落ち着く場所となっています。

どの茶室も方々から移築されたもので、2~3畳の小規模なものから、10畳ある大規模なものまであります。

別記事で庭園・茶室の建築の見どころを詳細に紹介していますので、庭園・茶室の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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黒田記念館

東京国立博物館の黒田記念館外観
東京国立博物館の黒田記念館の記念室天井

黒田記念館は、洋画家・黒田清輝(くろだ せいき)氏の絵画作品が展示されています。建物は博物館の敷地の西側に位置し、上野の森の中にひっそりと佇んでいます。スクラッチタイル(縦に引っ搔いたようなタイル)の外壁に、イオニア式のピラスター(付柱)のある西洋風建築です。
東京国立博物館の中では唯一、無料で入館出来ます。

設計は岡田信一郎氏。旧歌舞伎座や明治生命館などを手がけている建築家です。

別記事で黒田記念館の建築の見どころを詳細に紹介していますので、黒田記念館の事をもっと知りたい方は是非こちらもご覧下さい。

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ご利用案内・アクセス

開館時間9:30~17:00(入館は16:30まで)
無料観覧日国際博物館の日(5月18日)※月曜の場合は翌日
敬老の日(9月第3月曜日)
文化の日(11月3日)
休館日月曜日(祝日の場合は翌平日に休館)、年末年始
その他休館あり。詳細は公式サイトをご覧下さい。
入館料大人   :1,000円
大学生  :500円
高学生以下:無料
※特別展の場合は別料金となります。詳細は公式サイトをご覧下さい。
※黒田記念館はどなたでも入館料無料です。
電話利用案内や展示・催し物に関するお問い合わせ:050-5541-8600
その他のお問い合わせ:03-3822-1111
住所東京都台東区上野公園13-9
アクセスJR線 上野駅 公園口より徒歩10分
JR線 鶯谷駅 南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 徒歩15分
東京メトロ千代田線 根津駅 徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅 徒歩15分

※2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。

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