東京都世田谷区の砧(きぬた)にある、家族連れやデートなどで憩いの場となっている「砧公園」の中には、世田谷美術館をはじめ個性的な建物が点在しています。
敷地は約391,000㎡、実に東京ドーム約8.3個分に相当する広大な公園となっており、たくさんの子供たちが遊びまわる、多くの人々に親しまれた場となっています。
今回はそんな砧公園の中にある建築を紹介します。
公園内マップ
砧公園の広大な敷地の中には、世田谷美術館やチリリン広場、売店やトイレなど多くの建築物が点在しており、どれも個性的なデザインの建物となっています。
公園内は主に芝生や樹木が植えられ、四季折々の草花もあり季節の移ろいを感じられる公園です。
世田谷美術館
砧公園内の建築といえば世田谷美術館。内井昭蔵氏が設計し、公園の自然環境を生かしたデザインとしています。
静寂な遺跡のようなデザインを施しており、公園の自然と触れあえる、身体の健康に良い建築となっています。
内部も開放的なロビーや、逆三角形を基調にした装飾が施され、見どころの多い建築となっています。
世田谷美術館の事をもっと知りたい方は、別記事で紹介していますので是非ご覧下さい。
チリリン広場
チリリン広場は、かつて自転車貸し出しサービスを行っていた施設でしたが、自転車が一般に普及したため需要がなくなり、やがて営業終了となって建物だけが残っている状態です。
建物は細長く、一部が「く」の字型になった平面であり、トタンのヴォールト(かまぼこ型)の屋根がずっと続いています。
受付は完全にシャッターを閉めており、鉄骨は全体的に錆びていて、廃墟のようにもの悲しい雰囲気になっています。ただ、建物の脇には綺麗な紫陽花(あじさい)が咲き誇っていました。
管理所、更衣棟
こちらは管理所。ヴォールトの屋根が特徴の建築です。一般に人が入ることは滅多にないと思いますが。
管理所の近くには更衣棟があります。屋根の高さをずらした動きのある外観です。
売店
公園内には、食べ物や飲み物が売られている売店が欠かせません。こちらは方形屋根(正方形の山型屋根)の小規模な建物であり、遊び疲れた後に気軽に利用出来る売店です。
こちらの売店は、室内外に座って食べる場所が用意されています。
こちらは屋根の形が西洋風となっており、ちょっとした三角形のドーマー(屋根の側面にある窓)があるのが特徴です。
トイレ
公園内のトイレも、場所によってそれぞれ違ったデザインを施しており個性が表れているので、散歩がてらにトイレ建築を巡るだけでも楽しめられます。
砧公園は広大な敷地の中に、これだけの個性的な施設や休められる場所があるので、家族連れでの散歩やデート、またウォーキングなどの運動や、一人で黄昏れるのも良いと思います。現在でも様々な人が訪れ、親しまれた公園となっています。
ご利用案内・アクセス
開館時間 | 常時開園 |
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休園日 | 常時開園 |
入園料 | 無料 |
電話 | 03-3700-0414 |
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-1 |
アクセス | <電車> 東急田園都市線 用賀駅 徒歩20分 <バス> 用賀駅から東急バス(美術館 行) 美術館 下車すぐ 小田急線 千歳船橋駅から東急バス(田園調布 行) 砧公園緑地入口 下車すぐ 小田急線 成城学園前駅から東急バス(二子玉川駅 行) 区立総合運動場 下車すぐ |
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