「小田原城」はこれさえ知れば観光をもっと楽しめる【本丸編】

03.歴史的建築
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小田原市内の高台に位置する観光名所「小田原城」は、難攻不落な城と言われているだけあり、本丸へ行くまでに待ち構える数々の門や、敵を攻め込みにくくするよう、曲がり角を多くするなど、城攻め対策が施された城となります。

二の丸編では、入口から本丸までに立ちはだかる、馬出門(うまでもん)、銅門(あかがねもん)、常盤木門(ときわぎもん)について紹介してきました。
本丸と天守閣だけでなく、その手前の門に注目してみてください。意外とハマるかもしれません。

本丸編では小田原城のメインである本丸と天守閣について紹介します。

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高台に位置する難攻不落な天守閣

常盤木門をくぐると、本丸広場と天守閣が見えてきます。
攻め入る敵にとっては、3つの門をようやく通り、さらに天守閣も攻めるとなると、戦意喪失してしまいそうです。

外観は3重ですが、内部は4階となっています。
現在の天守閣は総工費8000万円をかけて、江戸時代に作られた雛形(模型)や引き図(設計図)を基に、昭和35年に外観が復元されました。1633年の寛永地震後と、1703年の元禄地震後に、江戸時代に2度も再興されています。

引用:【公式】小田原城 難攻不落の城 ©City of Odawara

石垣を含めた高さは地上38.7mの鉄筋コンクリート造となっており、延床面積は1822㎡です。この高さは7~8階建てのビルに相当します。

天守閣までの入口までは、この階段を上ります。階段の上で敵を待ち構えていたり、窓から弓や銃で応戦していたのでしょうか。
この階段でしか入れないので、難攻不落であることが分かります。

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いよいよ天守閣へ潜入

天守閣内部は資料館となっており、鉄筋コンクリート造となっています。当時の姿が再現されているわけではありませんが、展示物は割と充実しています。

小田原城内ないし資料館内は、各所に石垣をモチーフにした案内板があります。

資料館内には、小田原城の全体骨組み模型が展示されています。

木材がどのように組まれていたのかが、よく分かります。奥の方は見えずらいですけども。

全体骨組み模型の近くに、断面図も展示されています。
日本の城はだいたい、下層から上層まで貫かれた通し柱を設置しており、城全体を頑丈な構造にしています。小田原城も例外ではないですね。

当時、城を建てるために使われていた大工道具です。今でこそ電動ノコギリなどの便利道具が出てきてますが、当時はこのような道具で地道に作っていました。

二の丸二重櫓鯱瓦(にじゅうやぐらしゃちがわら)です。屋根の最上部にあたる大棟の両端に一対で設置されています。どの城にもだいたい設置されていますね。
しゃちほこを設置している理由は、水に関するものを置くことで防火を祈っています。また、権力を誇示するために置かれたとも言われています。

三ツ葉葵紋瓦(あおいもんがわら)です。小田原城内で採掘されています。
小田原城って北条の城じゃね?と、一瞬考えてしまいそうですが、江戸時代に徳川政権となり、徳川の城となった時に作られたと考えられます。
一時期、徳川二代将軍の秀忠が、大御所となった時に隠居する予定でしたが、実現はしなかったようですね。

小田原城の上空模型です。本丸への入口が常盤木門だけであり、高台にあるので、模型で見ると改めて攻めにくい城だと言うことが分かります。
自分が敵だったら、小田原城という時点で諦めますがw

天守閣の最上階の模型です。柱の配置がよく分かります。
回り廊下に、中央に部屋を配置した、当時の建築様式の特徴をよく現しています。

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今は無き本丸御殿

小田原城本丸は、東西約150m、南北114mほどの規模となり、中央にはかつて本丸御殿がありました。

天守閣の最上階から外を見た様子です。現在、本丸御殿は跡形も無く消えており、今ではすっかり庭となっています。
目の前には海が見えます。海沿いというイメージが無いですが、意外に海から近い場所であることが分かります。

当時の本丸御殿の姿はこんな感じ。この庭にかつて約15部屋もある豪邸が存在したのかと思うと、浪漫が溢れてきます。
1633年に徳川家光が上洛の際、宿泊するために建てられましたが、1703年に起きた地震によって焼失してしまいました。

本丸御殿の平面図です。このような豪邸を再建するのは、かなりの期間と費用がかかることかと思います。

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小田原駅前から見る夜景

夜の小田原駅前から見た、小田原城のライトアップが幻想的で美しく演出しています。

小田原市内では、天守閣の高さを超えないよう建物の建築を制限しており、小田原城の景観を大事にしているのが分かります。
まさに小田原市には欠かせないシンボルとなっています。

二の丸編では本丸までの数ある門、本丸編では天守閣をメインに紹介してきました。日本の城は素晴らしいものばかりですが、小田原城も一度は行ってみる価値ありです。

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ご利用案内・アクセス

入場料

天守閣
単独券
一般   :500円(400円)
小・中学生:200円(160円)
常盤木門
単独券
一般   :200円(160円)
小・中学生:60円(40円)
小田原城歴史見聞館
単独券
一般   :300円(240円)
小・中学生:100円(80円)
天守閣・常盤木門
2館共通券
一般   :600円(480円)
小・中学生:220円(170円)
天守閣・常盤木門
・小田原城歴史見聞館
3館共通券
一般   :700円(560円)
小・中学生:250円(180円)

※2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。

アクセス

住所神奈川県小田原市城内
アクセスJR線・小田急線 小田原駅 徒歩10分


参考元:

【公式】小田原城 難攻不落の城
小田原城に行くなら今!平成の大改修で美しく生まれかわった天守閣は必見
小田原城を巡る – あの町この街あるこうよ

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