「仙台城跡」の観光が楽しくなる3つの見どころ

03.歴史的建築
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伊達政宗が治めていた62万石の居城「仙台城」は、関ヶ原の戦いの後、1601年に築城されました。

政宗は、仙台城の築城と同時に世帯1万800戸、人口5万2000人の城下町を開きました。
その後、13代目まで270年にわたり一度も戦火を被らなかった平和な城であり、明治時代まで残りましたが、その後火災に遭い、建物のほとんどが焼失してしまいました。

現在では、本丸があった場所に仙台城跡として、石垣や礎石などが残されています。

今回は仙台城跡の3つの見どころを紹介します。
その3つとは「北壁石垣」「大広間跡」「伊達政宗騎馬像」となります。以下に詳しく紹介していきます。

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全体図

それらがあるのは本丸部分となりますが、本丸の広さは東西245m・南北267mという諸大名の城郭の中でも最大級といわれています。

本丸があった場所は、仙台七崎の一つである青葉ヶ崎とあり、別名「青葉城」とも呼ばれています。

本丸が造築された後、2代目の忠宗の時期にわたって、二の丸、三の丸が造築されました。しかし現在では、本丸の大広間部分以外は各施設や森、二の丸、三の丸は市街地または広場となっています。

また、徳川家康の警戒を避けるために、 あえて天守閣は設けなかったとの事です。

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北壁石垣

本丸の北側から北西部にかけて、立派な北壁石垣が築かれています。
仙台城跡の主要入口部分に位置するので、訪れた時に最初に目にする所になります。

四角く加工された切石を使用した、布積みの石垣です。布積みは、石同士の継ぎ目が横に一直線になるように積み上げる方法です。
最も高いところは、約17mの高さがあるので、近くで見ると迫力があります。

綺麗な曲線を描いており、当時の匠の技が光ります。

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大広間跡

石垣の上には、大広間跡があります。
大広間は、本丸御殿の主要な建物で、藩の政治や儀式を行う場となります。
1610年に完成し、東西33.5m、南北26.5m、建築面積は約830㎡、畳敷き部分は260畳あり、千畳敷(せんじょうじき)と呼ばれています。縁側も含めると実に約430畳もある大規模な建築物です。

現在では大広間があった部分は定礎が置かれていますが、創建当時は、以下のような立派な御殿だったそうです。

大広間には14部屋あり、以下のような間取りでした。

画像が見づらくて申し訳ありませんが、上段の間から孔雀の間、檜の間、虎の間、鹿の間へと続く部屋は、表座敷(客用の座敷)とされていました。
そして部屋の周囲には、板敷きの広縁と落縁が二重に巡っています。

地下に保存されていた遺構(かつて建築物があった痕跡)の上に盛土を行い、その上に礎石を置いて柱の位置を表示しています。
掘り出されて残っていた礎石は13石。上の画像の図でいうと、濃い色で表している石がそれです。上段の間を中心に再利用し、他は新たに補填した石材となります。

藩主が座る上段の間、天皇家や将軍家を迎える時に使用する上々段の間は、大広間の中でも最も格式の高い部屋となります。
各部屋は障壁画や襖絵で飾られ、上段の間には鳳凰図が描かれていました。

この写真を見ると、煌びやかな装飾や絵がふんだんに施され、いかに高貴な御殿であったかが分かります。

そして大広間跡には、大広間の外観を3Dバーチャルで復元されたサイトにアクセス出来る、QRコードが設置されています。

この3Dで表す大広間は、東側から見たものです。
大広間の高さは約18m、屋根は柿葺き(こけらぶき。屋根を木材の板で葺いたもの)で作られており。大妻(おおつま)部分には菊花と桐の大きな彫刻が飾られています。
外観からも、格式の高い御殿であることがうかがえます。

仙台城本丸には、発掘調査で確認された大広間の他に、様々な建物が存在していました。

この文献「仙台城下絵図」では、下側が北となるのですが、大広間の南側には「表」や、藩主の私的空間である「奥」の多数の御殿が建ち、北側に能舞台、西側に御成門、東側の崖際には懸造(かけづくり)という城下を眺望できる建物もありました。
懸造は、清水寺のように崖際に木材で骨組みを建てて、その上に建物を置く造りです。

3Dバーチャルでは能舞台や、北東側にあった三重の艮櫓(うしとらやぐら)も見られます。

艮櫓は1646年の地震で壊れてしまい、以後再建はされなかったそうです。

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伊達政宗騎馬像

大広間跡のすぐ近くに、仙台城を治めていた伊達政宗の騎馬像があります。

よくテレビで仙台が紹介される時、この像がよく出されるかと思います。

伊達政宗騎馬像の下には立派な土台が設置されており、仙台を誇る偉人として称えられています。

伊達政宗騎馬像がある位置から仙台市内を一望でき、政宗は、城下の風景を眺めては天下取りの野望に燃えていました。

ここで紹介した3箇所を見るだけでも楽しめますが、すぐ近くに青葉城資料展示館があります。
また、展示館周辺には飲食施設もあり仙台名物が楽しめるので、立ち寄ってみるのも良いかと思います。

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ご利用案内・アクセス

入園料<北壁石垣、大広間跡、伊達政宗騎馬像 等>
 入園自由

<青葉城資料展示館>
 大人  : 700円(630円)
 中高生 : 500円(450円)
 小学生 : 300円(270円)
 ※()内は団体料金(20名以上)
観光の所要時間<北壁石垣、大広間跡、伊達政宗騎馬像 等>
 約40分

<青葉城資料展示館>
 約25分
営業時間<北壁石垣、大広間跡、伊達政宗騎馬像 等>
 入園自由

<青葉城資料展示館>
 4/1 ~ 11/3 9:00~17:00
 11/4 ~ 3/31 9:00~16:00
住所仙台市青葉区川内1
アクセス・JR線 仙台駅から 西口バスターミナル16番のりば
 ⇒るーぷる仙台 仙台城跡 下車すぐ

・地下鉄東西線 青葉山駅から
 ⇒仙台市営バス 八木山動物公園行き 仙台城跡南 下車すぐ

・地下鉄東西線 八木山動物公園駅から
 ⇒仙台市営バス 青葉台行き 仙台城跡南 下車すぐ

※2020年5月現在の情報です。最新の情報は仙台観光情報サイトでご確認下さい。


参考元:

・仙台城跡 展示物
【公式】仙台観光情報サイト – せんだい旅日和
仙台市公式ホームページ

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