新横浜にある人気のフードアミューズメントパーク「新横浜ラーメン博物館」(通称:ラー博)は、全国各地のラーメンを食べられる他、ラーメンの歴史や文化が学べたり、日本にラーメンが普及し始めた頃の昭和の街並みが再現されたりしています。
1994年3月6日にオープンして以来、新横浜の人気のスポットとなりました。また、2019年10月には1階部分の展示・体験エリアが増床されました。
今回はそんな新横浜ラーメン博物館を建築目線で紹介します。
1階はラーメンの文化と歴史を学ぶ展示室
新横浜ラーメン博物館は、平日以外はほとんど人がいないビジネス街だった新横浜に、休日も人が集まる活気ある街にするべく、1994年3月6日にグランドオープンしました。全国各地のラーメンを、飛行機に乗らずに食べに行ける
。といったコンセプトを掲げて始動したラー博は、今では累計来客数2600万人を超える大人気スポットとなりました。
1階は、室町時代から現在までのラーメンの歴史が紹介・展示されています。
入口からすぐに、創建当時の來々軒の外観が再現されたものが建っています。年季の入った木製扉に味わいがあります。ちなみに中は展示室になっています。
こちらは屋台展示。実際に使われていた屋台であり、当時の姿そのままです。屋台の横にはチャルメラおじさんが座っていました。
こちらはご当地ラーメンMAP。全国の個性あるラーメンのサンプルが展示された様子は、とてもインパクトがあります。
こちらはラーメン本ウォール。博物館が収集・所蔵しているラーメン関連の書籍は3,000冊を超えますが、その中から1,000冊が厳選・展示されています。大量の本が壁一面に並ぶ様子は圧巻です。
こちらは特設展示。八角形に壁が作られたスペースには、ラーメンに使われている食材の説明などがあります。
こちらは丼コレクション。全国各地の有名なラーメン店の丼が380点展示されています。丼のデザインに各店舗の個性が表れています。
地下は昭和の街並み
地下1~2階部分は、日本にラーメンが普及し始めた昭和初期の街並みが再現されています。また、7軒のラーメン屋の他、スナックや駄菓子屋もあります。
出入口は駅のようになっており、改札のない低い出入口です。薄汚れた感じで昭和の雰囲気が出ています。
地下の中心部分は、このように2階建の建物が所狭しと並んた夕焼けの街となっています。実際には地下2~1階の吹抜け部分となります。看板がたくさん設置され、ライトアップされているので、割と賑やかな雰囲気です。
中心部分の街並みの周囲は裏路地のようになっており、板張りの建物や看板デザインなどに時代を感じます。
とても年季のある古い建物が並び、洗濯物がかけられていて生活感があり、昭和のリアルな住宅街が再現されています。
この頃から鉄筋コンクリート造の建物が既に作られてたんだなと改めて感じました。ちなみに日本で鉄筋コンクリート造が作られ始めたのは1916年(大正5年)のことなので、あっても不思議ではありません。
スナックや占い屋なんかもあり、電灯などで彩られています。昭和初期に建てられた建築は、今では建築基準法を満たさないため、ほとんど残っていないと思いますので、このような昭和の街並みを見られるのは貴重です。
せっかくなのでラーメンの写真も載せておきます。こちらは來々軒の醤油ラーメンで、チャーシューは創建当時から変わらない製法で作られています。
今回食べたラーメンは1種類だけですが、ミニラーメンもあるようなので、食べ歩きながら昭和の夕暮れの街並みを楽しめられる場所となっています。
ご利用案内・アクセス
開館時間 | 11:00~21:00(ラストオーダーは20:30まで) |
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休館日 | 年末年始(12/31~1/1) |
入館料 | <1日入館料> 大人:380円 小・中・高校生:100円 未就学児:無料 60歳以上:100円 <フリーパス> 6ヶ月:500円 年間:800円 |
電話 | 045-471-0503 |
住所 | 神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 |
アクセス | JR線 新横浜駅 徒歩5分 横浜市営地下鉄ブルーライン 新横浜駅 8番出口より徒歩1分 |
※2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトでご確認下さい。
参考元: