1937年にアリゾナ州スコッツデールに造られた「タリアセン・ウエスト」は、フランク・ロイド・ライト氏の自邸でありスタジオであり、建築学校のキャンパスとして使われていました。
フランク・ロイド・ライト氏といえば、グッゲンハイム美術館や帝国ホテル、落水荘などで有名な世界的建築家です。
ウィスコンシン州スプリング・グリーンにも、同様の施設のタリアセンが存在するのですが、こちらの建物と共に、アメリカの歴史的建造物に指定されました。
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そんな「タリアセン・ウエスト」が3Dバーチャル体験出来るサイトがあり、ここではバーチャル体験を元に紹介していきます。
タリアセン・ウエストはどんな建築?
この建物は、アリゾナ州の砂漠地帯の中に立てられ、自然と調和した有機的建築です。
有機的建築とは、自然環境と調和し、均衡が保たれるように造られた建築になります。
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ちなみにタリアセンとは、ライトが弟子たちと共に建設した設計工房および教育施設、そして共同生活のための建築であり、「タリアセン・フェローシップ」という建築塾として運営しています。
このタリアセン・ウエストの増改築は、タリアセン・フェローシップによってなされています。
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もともとウィスコンシン州にもタリアセンが存在していましたが、厳しい寒さを逃れるために、冬の別荘として温暖なアリゾナ州にタリアセン・ウエストを建設しました。
タリアセン・ウエストが出来た後、ライトは弟子たちを率いて、ウィスコンシン州とアリゾナ州を行き来していましたが、その距離なんと2,700㎞。車で27時間かかる距離になります。
1937年の建設以来、現在でも世界中から建築学生が集まり、教育および共同生活が行われています。
バーチャル体験でどこまで鑑賞出来るのか
前述でもいくつか画像を掲載しましたが、バーチャル体験でどこまで鑑賞出来るのか紹介していきます。
集会所・シアターホール
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大学のようにいくつか建物が分かれていますが、まずこちらは講義を行う集会所およびシアターホールになります。手前の噴水が、まるで砂漠のオアシスのようです。
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こちらが内装です。ライト氏の建築は低い天井が特徴です。
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このように、壁のデザインや観葉植物、飾り物が細かく見られるのは嬉しいですね。
壁は大きな岩を用いて、自然環境と調和したデザインとなっています。
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こちらはシアターホールの入口。入ると洞窟のような空間の中に、仏像が待ち構えています。
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ライト氏は趣味として、日本や中国などの東洋のデザインを所々に施しています。
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シアターホール内部はこのように電灯をオシャレに装飾しています。きっとここではパーティーなどが行われていた事でしょう。
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同じ建屋にはもう一つホールがあります。
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ここでは舞台などが行われる所でしょうか。ステージjのカーテンがそんな感じです。
こちらのホールは広々とした感じがします。
設計工房
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導かれるように鉄骨のアーチが並ぶ通路があり、その横が設計工房オフィスとなります。
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ここは本当に仕事場といった感じですね。製図台や模型がたくさん置かれています。
拡大すると、紙に書いた内容まで見えてしまいます。
タリアセン・ウエストはクライアントを招待する場所であると共に、仕事をする場所でもある事がよく分かります。
キッチン・ダイニング
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オフィスから更に奥に入っていくと、キッチンおよびダイニングがあります。
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ダイニングにはオルガンが置いてあり、演奏を聴きながら優雅に食事が出来そうです。
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ダイニングにはこのように大人数で食事出来る場所もあります。ミーティングとしても使われていそうな雰囲気ですね。
奥の暖炉や、天井の幾何学模様の装飾が、暖かみを感じます。ライト氏の建築は、幾何学模様を要所に取り入れてるのが特徴となります。
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ダイニングから庭にすぐ出られるようになっており、食事後は庭で散歩するのも良さそうです。
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庭にはこのような池があり、芝生と共に砂漠のオアシスとなっています。
リビング
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リビングも低い天井に暖炉と、自然と調和した雰囲気です。
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日本の装飾品も多く見受けられ、ここには屏風が飾られていました。そして屏風にはタリアセン・ウエストの間取りが描かれています。
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リビングの別室です。左手には大きな日本がが飾られています。ライト氏は日本の文化を相当愛していたのですね。
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リビングの裏のプールです。石垣に囲まれたような雰囲気で、涼しげです。
書斎
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書斎は広々としており、目の前に庭があるので、心地よい風を受けながら、読書や仕事に集中出来そうです。
バスルーム
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ここだけは現代的なデザインで、その他の自然なデザインとはギャップがありました。
タリアセン・ウエストはもともと、谷を見下ろすデザインが計画されていましたが、谷に電線が作られたため、山を見上げるデザインとなりました。
ライト氏は建物を設計する際、有機的建築(自然環境に溶け込む建築)を理念においていました。この有機的建築というフランク・ロイド・ライト氏の思想は、現在も次の世代へ継承されています。
バーチャル体験するにはココからアクセス
3Dバーチャル体験は、以下のページで行う事が出来ます。Googleストリートビューのような感覚で楽しめます。
3D Laboratory | Frank Lloyd Wright Foundation
![](https://tatefro.com/wp-content/uploads/2020/05/タリアセンウエスト_全景-1024x576.jpg)
まるで、その場にいるかのような感覚になり、ここで紹介した所以外も見どころがあります。
個性的な装飾、そして日本的な装飾が施された箇所がたくさんあるため、それを探してみるのも面白いです。
開館時間・住所
開館時間 | 8:30~18:00 |
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住所 | 12621 N Frank Lloyd Wright Blvd, Scottsdale, AZ 85259 |
参考元:
・ELLE|世界の最新トレンドを発信[エル・オンライン]
・Frank Lloyd Wright Foundation
・casa – ハッシュカーサ | 暮らしとデザイン
・Petite New York – ニューヨーク 旅行・観光・グルメブログ