豊洲の臨海部に位置する、弧を描いて広がる建物の「がすてなーに」はガスの科学館であり、暮らしに直結するガスの特徴や、SDGs、地球温暖化、超高齢化社会などの社会問題について、楽しみながら体験し、学ぶ事が出来る施設となっています。
ららぽーと豊洲側から建物が見渡せられ、施設の存在を示しており、多くの子供に楽しんでもらえるような施設となっています。
また発電や冷暖房などには、屋上緑化や太陽光発電などさまざまな環境エネルギーが活用されています。
今回はそんな「がすてなーに」の建築を紹介します。
ガス資源を活用した施設
がすてなーには、太陽光発電とエネファームのダブルで発電を行っています。エネファームとは、都市ガスによる燃料電池によって発電し、その廃熱を冷暖房や給湯などに利用するコージェネレーションシステムです。コージェネレーションシステムとは、ひとつの資源から複数のエネルギーを作り出すシステムのことです。
また、大規模停電が発生した時は、燃料電池の運転を継続して電気を供給するシステムを採用しています。都市ガスの供給がある限りは、電気に困りません。
さらに雨水利用も行っており、屋上に降った雨水を雨水貯水槽に貯めて、その水をろ過および消毒して、トイレの洗浄水に再利用しています。雨が降る限りは、水に困りません。
屋上は約2,500㎡もの広さを持っているので、多くの雨水を受け取ります。
外観
建物の周りには緑地が作られており、高木・中木が約500本、低木が約6500本も植えられています。敷地は豊洲公園と隣接しており、豊洲の中でも自然豊かな場所となっています。
がすてなーには子供のための施設であり、建物周辺は子供が走り回り、遊び回れるような場所が作られています。
こちらが入口。先ほどの画像の、芝生・植樹があるところの反対側になります。
丸屋根の上の屋上広場は2,500㎡もの広さがあり、人工土壌を敷き詰めて野芝を植えて、緑の丘を再現しています。遠くから見ると、見事に寝そべりたくなるような緑の丘に見えます。
こうして屋上緑化することにより、周辺にある豊洲公園や豊洲シビックセンターなどの景観と調和し、またヒートアイランド対策や省エネにもなります。
こちらが屋上広場の出入口。控えめな感じで建っているので、芝生の広さがより強調されているように感じます。
天気が丁度良い日は、子供が元気に走り回れそうな場所ですね。
内観
内観は、入口を入ると14mの高さのある天井の吹き抜け部になります。正面がガラス張りとなっており、建物内は広々としています。
1~2階にかかる展示室は、床面積が約2,200㎡もの広さがあるのですが、床からの吹き出し空調にて、人々の活動範囲である床から3.5mまでの空間を調整することによって、省エネを実現しています。
また館内では、柵の設置や段差解消といったユニバーサルデザインにも配慮しており、老若男女、誰にでも安全に楽しめる施設になっています。
内部は天井高がありますが、何よりも横に長い施設なので、それがより開放的な広さを生み出しています。
エネルギーを効率化しているだけでなく、安全性にも配慮されたこの施設で、家族連れでガスについて楽しみながら学ぶのも、良い体験になるかと思います。
建築概要
設計 | 日建設計 |
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敷地面積 | 約14,400㎡ |
延床面積 | 約6,470㎡ |
階数 | 地上3階 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
竣工 | 2006年 |
ご利用案内・アクセス
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
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休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始、施設点検日 |
入館料 | 無料 |
電話 | 03-3534-1111 |
住所 | 東京都江東区豊洲6-1-1 |
アクセス | 東京メトロ有楽町線 豊洲駅 7番出口より徒歩6分 ゆりかもめ線 豊洲駅 北口より徒歩6分 ゆりかもめ線 新豊洲駅 北口より徒歩7分 |
参考元:
・東京ガス : がすてなーに
・がすてなーに ガスの科学館 | 2007年度(第1回)キッズデザイン賞 キッズデザイン賞 | KIDS DESIGN AWARD キッズデザイン賞
・東京ガス、「がすてなーに ガスの科学館」をリニューアルオープン :日本経済新聞
・がすてなーに 東京ガスの科学館見学 – K&A
・建築マップ