「静岡新聞東京支社」は樹木のような不思議な形をしたビル

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1.現代建築物の観光

新橋には「静岡新聞東京支社」という、まるで樹木のような茶色い不思議な形をしたビルが建っています。

このビルは1967年に竣工され、設計は、東京都庁や国立代々木競技場、横浜美術館などを手がけた、丹下健三が設計しました。

静岡新聞東京支社のビルは、どんな建物なのか、そしてなぜ、こんな形になったのかを紹介いたします。

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どんな建物なのか

この建物の中央、円柱型の構造物は、コミュニケーション・シャフトと呼ばれ、階段・エレベーター・空調設備などが入っています。このコミュニケーション・シャフトに、事務室となる部屋が付属する構造となっています。

シャフトの直径は約7.7mあり、外壁はアルミキャストパネルで仕上げています。シャフト部分は鉄骨鉄筋コンクリート造、事務室は鉄骨造となっています。

また、地震が起こった際に、大きく揺さぶられてしまう形となっています。それを解決するため、ビルの高さのおよそ半分に相当する、地下24mの巨大な基礎を形成し、しっかり根をはらせています。

事務室の窓は、マジックミラーのようになっているのでしょうか。外からは中の様子が見えません。

外壁が茶色の暗色であり、鉄骨もむき出しになっているせいか、重厚感があります。

入口からは関係者以外、立ち入ることが出来ません。静岡新聞に就職しない限りは。

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なぜ、こんな形になったのか

この建物は、メタボリズムを代表する建築とはります。
メタボリズムとは、新陳代謝といった意味があり、高度経済成長にて人口が増加し都市が急激に増えていく中、丹下健三を始め黒川紀章や菊竹清訓などの建築家が、都市の急成長に合わせて対応出来るような建築・都市計画を提案する運動です。

静岡新聞東京支社では、樹木というコンセプトのもと、コミュニケーション・シャフトは幹、事務室部分は枝葉に例えられます。都市の成長に合わせて、樹木も成長するといった考え方です。

建設当時は、数本もの樹が連結されて銀座の方まで広がっていく計画があったようです。森のようなネットワークを生み出すように。
しかし、実際はこの1本で計画は終わってしまいました。メタボリズムの運動自体が、ほとんど失敗に終わってしまった影響があるのだと思われます。

建物の足元には池があり、魚も泳いでいます。緑が無い街中の池に、魚が泳いでいるのは珍しいですね。

事務室は一見狭そうに見えますが、上空から見てみると、交差点の反対側は広がっています。なので、見た目よりもスペースはあるのではないかと思っています。

もし銀座方面(北東方面)へ広がっていく計画が実行されていたら、同じデザインのビルが連立し、隣にも同じデザインのビルが建っていたかもしれないですね。

静岡新聞東京支社は、樹木の幹・枝葉・根を意識してビルを鑑賞すると、面白いと思います。

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建築概要

設計建築:丹下都市建築設計
構造:青木繁研究室
設備:森村協同設計事務所
施工大成建設
工期1966年9月~1967年10月
敷地面積187㎡
延床面積1,493㎡
建築面積162㎡
最高高さ57m
階数地上12階、地下1階
構造鉄骨鉄筋コンクリート造
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アクセス

住所東京都中央区銀座8-3−7
アクセスJR線 新橋駅 徒歩3分
都営三田線 内幸町駅 徒歩6分
東京メトロ 銀座駅 徒歩8分


参考元:

カーサ ブルータス Casa BRUTUS
建設・不動産業界の技術職・専門職の転職支援サイト建設転職ナビ
・構造デザインマップ 東京(編著者:構造デザインマップ編集委員会)

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