「キャロットタワー」という人参色ビルのオフィスの特徴

01.現代建築
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三軒茶屋の駅を降りると、一際そびえ立つ超高層ビルが建っています。
商業施設やホール施設、行政窓口などが入っているオフィスビルであり、この街のランドマークとなっている「キャロットタワー」。三軒茶屋駅から直結しており、この街ではおなじみの施設となっています。

今回はそんな、外壁が人参みたいな色をしたキャロットタワーについて紹介します。

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人参色の外壁

外壁はその名の通り、人参色のレンガ調の外壁となっており、キャロットタワーの名前の由来にもなっています。

キャロットタワー外観

キャロットタワーとはインパクトのある名前ですね。記憶に残り、一生忘れない自信があります。
建物名は、世田谷区内の中学生が命名しました。

若いからこそ、このような記憶に残る名前が思いついたのですね。純粋な心を失いかけた大人になってしまった方は、たまには童心に帰るのも良いかと思います。

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低層部の複合商業施設

このビルの低層部は複合商業施設となっています。超高層ビルではよくあるパターンですね。

キャロットタワー低層部の複合商業施設

キャロットタワーでは内部も人参色のレンガがふんだんに使われており、中央は大きく吹き抜けていてショッピングモールらしさを出しています。

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無料の展望室

最上階となる27階は無料展望室となっており、世田谷の風景が一望出来ます。

27階にはレストラン スカイキャロットが入っており、レストラン側からは東京都内の風景が一望出来ます。
無料と言いつつも、東京側の風景を見るにはレストランに入らないと見れないですが。。

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オフィスフロアは高層に向かない形式?

次にオフィスフロアを見ていきましょう。
以下に、基準階の平面図を載せておきます。
ちなみに基準階というのは、高層建築だと同じ形の平面図が何層も出てくるわけですが、図面を書くときは代表的な階を1つ抜粋して書いています。その代表的な階が基準階となります。

引用:東急株式会社 © Copyright TOKYU CORPORATION All Rights Reserved.

階段やエレベーター、トイレや廊下などの共用部分をコアと呼ぶのですが、キャロットタワーのオフィスは分散コアでありながら、左側のコアが広いので片寄せコアに近い形式となります。
またコア内に貸室も設けている不思議な形式だと思います。
オフィス階のコアは以下ような種類があるのですが、片寄せコアの場合は強度が偏るため高層に向いていません…。

※灰色部分がコア

ただ、このビルは片寄せコアに近い形式ですが、右側には階段を設けて、外壁も多めにすることで偏りを多少カバー出来ているのではないかと思います。防火上、2方向避難も出来ますし。

三軒茶屋に来た際には、キャロットタワーで買い物するのもよし、展望するのもよし、外から眺めるのもよし。
これからもこの街のシンボルとして生き続ける事でしょう。

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建築概要

設計監理石本建築事務所
施工東急建設、大成建設、鴻池組、共栄組建設、共同企業体
敷地面積9,149.66㎡
建築面積6,242㎡
延床面積77,364.97㎡
最高高さ124m
構造鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート造
階数地上27階、地下5階、塔屋2階
工期1993年3月~1996年11月
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アクセス

開館時間7:00~22:00(24時間入退館可)
エレベーター乗用8基、人荷用1基
住所東京都世田谷区太子堂4-1-1
アクセス東急田園都市線 三軒茶屋駅 直結
世田谷線 三軒茶屋駅 直結

※2017年4月現在の情報です。お出かけの際は最新の情報をご確認下さい。


参考元:

キャロットタワー – Wikipedia
東急株式会社
計画 【事務所】 N.T.S.

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