「あべのハルカス」の高さは?構造や各フロアの特徴

2014年に大阪に建ち、阿倍野のシンボルとなっている「あべのハルカス」は超高層ビルの高さ日本一の座に輝き、今では大阪の観光名所となっています。

あべのハルカスが開業される2014年3月までは、横浜ランドマークタワーが高さ日本一を誇っていたのですが、あべのハルカスが21年ぶりにその記録を塗り替えました。

今回はそんな、あべのハルカスの建築の特徴を紹介します。

超高層ビルの高さ日本一を21年ぶりに更新

あべのハルカスの地上高は300m
開業前は横浜ランドマークタワーが高さ日本一である296mを誇っていたのですが、あべのハルカスが21年ぶりに記録を塗り替えて日本初の300m超えの超高層建築物となりました。4m差の熾烈な争いですね。

関東人としては悔しい気持ちがありますが、記録を塗り替える時代はいつか来るものです。
計画段階では、航空法によって高さ約295mまでの制限区域に入っており270m程で計画されていましたが、2007年に航空法が改正されて高さ制限が緩和され、日本一の高さの300mの計画へ変更されました。

ただ、高さこそ日本一であるものの、世界の中では実は100位以内にも入っていないのです。(2017年4月現在で145位)

世界にはそんな高いビルがたくさん建っているのかと驚かされます。
日本の場合は、地震大国であり建物を高くするリスクがあること、また航空法の高さ規制もあるため、そこまで高く建てられない現状があります。

しかし、海外の都市は中心部に超高層ビルが並び、少し出ると低~中層の建物が並ぶ形態となっていますが、東京の場合は中心部から外れても、広範囲で中~高層の建物が広がっており、東京都市圏は世界から見ても圧倒するほどの規模です。

外観デザイン

外観はペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ代表のシーザー・ペリ監修のもとデザインされました。マレーシアのペトロナスツインタワーや、大阪の国立国際美術館、大阪歴史博物館などを設計している人物となります。

特徴は、全面がガラスのカーテンウォールで覆われおり、三段階にセットバックする構造となっています。

引用:大阪の貸事務所(賃貸事務所)を探すなら『賃貸オフィスサービス』 © 2015 ビルディングエステート

各段階の屋上には緑地空間が設けられています。こういった階段状の形とすることで、屋上に設けた緑地空間へのアプローチがしやすくなり、来館者に快適な環境を提供出来ます。これはマンションにもよく見られる手法です。

建物内部では吹き抜けを利用し、自然の光と風を内部へ取り入れ、地下5階には省エネルギー設備を設置し、省エネと快適性を兼ねそろえています。

あべのハルカスは、駅、百貨店、美術館、保育園、オフィス、ホテル、展望台など、様々な都市の機能がこのビルに集約されています。ビル内に入る各施設を、柱のスパン(間隔)や天井高をそれぞれ適切な寸法とし、各機能をトラス(三角形に部材を組む工法)によって繋ぎ合わせている形となります。建物全体にメガプレース(耐震斜材)といったトラスを入れて、地震や強風から守っています。
また自主発電設備もあり、56階には制震振り子を設置しているので、地震対策はバッチリです。

低層階の広大な近鉄百貨店

近鉄百貨店は、タワー館とウイング館に分かれています。タワー館はその名の通りタワー直下の地下2Fと地上14F、ウイング館は地下2Fと地上9Fと屋上の緑地空間で構成されています。

引用:あべのハルカス(大阪市阿倍野区)-大阪観光なら日本一高いビルへ! © KINTETSU REAL ESTATE CO.,Ltd

既存の近鉄百貨店本店を改装し「あべのハルカス近鉄本店」が誕生し、既存の本館と併せて売り場面積10万㎡と、日本最大の規模に増床しました。
2013年夏にはまだ上層部分が工事中ではありましたが、百貨店の一部を順次先行開業していき、最終的に全面グランドオープンしたのは2014年2月です。

あべのハルカス美術館

16階にはあべのハルカス美術館があり、駅、百貨店、オフィス、ホテル、展望台などを利用をる人達が、気軽にアートにふれあえる美術館となっています。

引用:あべのハルカス(大阪市阿倍野区)-大阪観光なら日本一高いビルへ! © KINTETSU REAL ESTATE CO.,Ltd

コンセプトは あらゆるアートを、あらゆる人に。
そのコンセプトの通り、複合施設に美術館を設けているため、幅広いライフスタイルや感性を持つ人々が、様々な視点でアートを鑑賞することで、そこから新しいものが創造される事をねらいとし、美術館は存在しています。
火~金は仕事帰りでも立ち寄りやすいように、20時まで開館されています。

同じ階には屋上庭園があり、美術館を訪れた人々をリラックスしてくれる環境となっています。

引用:大阪の貸事務所(賃貸事務所)を探すなら『賃貸オフィスサービス』 © 2015 ビルディングエステート

中層階のオフィスフロア

オフィスは1フロア2,400㎡と大阪有数の広さであり、照明設備にLEDを使用しています。

引用:あべのハルカス(大阪市阿倍野区)-大阪観光なら日本一高いビルへ! © KINTETSU REAL ESTATE CO.,Ltd

また内部の吹き抜けを利用して自然採光を取り入れ、自動調光システムを利用するなど、高い省エネルギー性となっています。

基準階の平面図ですが、オフィスフロアのコア形式は、超高層ビルでは一般的に採用されているセンターコア型の形式を採用しています。オフィスの基準階、コア形式については以下の記事にて説明していますのでご参考に。

高層階はホテルフロア

高層階は大阪マリオット都ホテルとなっています。
19階、20階にはホテルロビー、バー・ラウンジ、ブッフェレストラン、中小個室などの共用部分。
38階から55階には室数360室もの客室。57階にはレストランがあります。

引用:大阪マリオット都ホテル<公式> 大阪マリオット都ホテル 大阪 あべの © 2015 Kintetsu Miyako Hotels International, Inc.

ホテル施設は横浜ロイヤルパークホテルに次いで日本で2番目の高さに位置しています。
大阪の夜景を見ながら、たまにはこんな高級ホテルに泊まってみたいものです

解放感が凄い展望台

58階から60階はハルカス300という展望台となっており、そこへの入退場は16階から展望台エレベーターを使用します。
展望台エレベーターは、16階(地上80.6m)から60階(地上287.6m)までの間を分速360mで移動します。

エレベーターの中はガラス張りになっており、エレベーター室の壁に組み込まれたイルミネーションが組み込まれ、エレベーター上昇によって流れ星のような演出をしています。まるで空に向かって飛んでいく感覚ですね。

展望台まで昇った後、エレベーターを出ると目の前には大阪市の風景が広がり、思わず「わーすげー!」と独り言がこぼれてしまう程、感動的で粋な演出を体感出来ます。

58階はウッドデッキの天空庭園となっており、窓際には植栽や四季折々の花を配しています。中央部はスペースを広く取っており、イベントの開催やテレビ番組の生中継などが行われています。

60階はフロア全体にガラスを配した天上回廊と呼ばれる屋内回廊となり、床部分の高さは約288mで、東京スカイツリーに次いで2番目に高い屋内展望台となっています。

西側の窓際に強化ガラス製の床を敷設し、58階への吹き抜けに面する壁にもカーテンウォールを入れているため、吹き抜けを通じてガラス越しに58階の天空庭園を眺める事が出来ます。

天空庭園以外のエリアでは冷暖房を完備し、58階・59階・60階の間には、入場者が自由に移動できるようにエスカレーターを設けています。
外側だけでなく、内側へも解放感を出している展望台はなかなか無いと思います。

ハルカス300(展望台)
ハルカス300(展望台)のチケットをオンライン予約しよう!レビューを読んだり、営業時間を確認したり、ハルカス300(展望台)への行き方も確認できます。

大阪へ来た際は、シンボルであり観光名所である、あべのハルカスへ足を運んでみてはいかがでしょう。
とくに展望台のハルカス300はオススメです。16階から60階への展望台エレベーターと、58階から60階にわたる解放的な展望台は訪れる価値ありです。

建築概要

設計監理竹中工務店
施工竹中工務店、奥村組、大林組、大日本土木、銭高組共同企業体
外装デザイン竹中工務店、ペリ・クラーク・ペリアーキテクツ
敷地面積約28,700㎡
延床面積約306,000㎡
高さ約300m
階数地上60階、地下5階
構造鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
工期2010年1月~2014年3月

アクセス

住所大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
アクセス近鉄南大阪線 大阪阿部野橋駅 すぐ
JR線 天王寺駅 徒歩1分
ハルカス300(展望台)
ハルカス300(展望台)のチケットをオンライン予約しよう!レビューを読んだり、営業時間を確認したり、ハルカス300(展望台)への行き方も確認できます。

参考元:

あべのハルカス(大阪市阿倍野区)-大阪観光なら日本一高いビルへ!
大阪の貸事務所(賃貸事務所)を探すなら『賃貸オフィスサービス』
LIXIL ニュースリリース 高さは地上300メートル、日本一高い、 超高層ビル「あべのハルカス」にLIXILグループの技術が活かされました  ~ガラスカーテンウォールの採用面積は国内最大級~
あべのハルカス – Wikipedia
大阪マリオット都ホテル – Wikipedia
超高層ビルの一覧 – Wikipedia
日本の超高層建築物 – Wikipedia

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