東急田園都市線・大井町線の二子玉川駅に直結している大型複合施設の「二子玉川ライズ」は、商業施設やオフィス、タワーマンションなどの機能が備わっています。その中で、屋上庭園であるルーフガーデンがあり、緑豊かな環境に良い施設となっています。
二子玉川ライズは、水と緑と光
と都市から自然へ
という2つのコンセプトのもと、周辺の自然との調和を図りながら、駅から多摩川へ行くにつれて徐々に自然が多くなるようなデザインがされています。
今回はそんな二子玉川ライズの中にあるルーフガーデンを紹介します。
ルーフガーデンの場所
引用:二子玉川ライズ|株式会社アール・アイ・エー | © 2017 RESEARCH INSTITUTE OF ARCHITECTURE. ALL RIGHTS RESERVED.
二子玉川ライズはとても規模が大きく、上画像の地図ではⅠ-a街区、Ⅰ-b街区、Ⅱ-a街区、Ⅱ-b街区が商業施設、Ⅲ街区がタワマンが建つ集合住宅となります。ルーフガーデンは、駅から徒歩5分の位置にあるⅡ-a街区、ショッピングセンターのテラスマーケットと呼ばれるエリアの屋上です。
駅のすぐ近くの商業施設であるⅠ-b街区からテラスマーケットを見た様子です。黄土色の横長の石材タイルの外壁が特徴であり、屋上の緑が少し見えます。
テラスマーケットからⅠ-b街区を見た様子です。画像右側がタウンフロント、左側がリバーフロント、そして真ん中の吹き抜けている部分はガレリア(屋根のある歩行者用道路)となります。
ルーフガーデンの景色
ルーフガーデンは樹木や菜園が設けられており、子供たちが自然に触れられ学べられるエコミュージアムとなっています。自然の中に生きる草木や昆虫などの情報・解説が、このルーフガーデンの中に点在しています。
この土留に使っている蛇篭(じゃかご)は、ライズの工事中に出てきた玉石を活用しています。
こちらは菜園広場。農耕文化の継承と保全活動のために作られ、地元の子供たちが収穫を楽しみ、学ぶ場所として活用されています。都市に住む子供たちには滅多に経験出来ない農業を、緑に触れられると共に経験出来る場所です。
庭園内には様々な昆虫などのオブジェがあり、目の部分に生物が展示されています。これらは多摩川流域から採取されてものになります。見せ方が面白いですね。
ルーフガーデンは中央を通るリボンストリートを挟んでおり、ルーフガーデンから見下ろせる位置にあります。このリボンストリートには広場が設けられており、様々なイベントが開催され、通路に面する店舗と同時にとても賑わいを感じる場所です。
こちらはめだかの池。最新の技術が駆使されており、多摩川に生息していた生き物や植物を再現しており、水が澄んでいて綺麗です。
川も自然に再現されています。この川の石も工事中に出てきた玉石を活用しているようです。
こちらはルーフガーデンの最も高い位置にある原っぱ広場。だだっ広い芝生があり、子供たちが走り回れる場所です。
原っぱ広場の脇にはベンチがあるので、親たちは子供の様子を見ながらゆっくり休むことが出来ます。
原っぱ広場をさらに奥に行くと、多摩川方面を一望出来るベンチがあります。
ベンチから見た眺めです。多摩川や田園都市線、川崎市の風景が一望出来ます。
二子玉川の周辺は、多摩川や国分寺崖線といった自然が豊富であり、ルーフガーデンはそんな自然と連続するように、ふんだんに緑が施されています。
ショッピングのついでにルーフガーデンに訪れて、たくさんの緑や水に癒されるのも良いですね。
建築概要(Ⅱ-a街区・テラスマーケット)
設計 | ランドスケープデザイン:ランドスケープ・プラス デザイン監修:コンラン&パートナーズ 設計監理:日建設計、RIA、東急設計コンサルタント 共同企業体 |
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施工 | 鹿島建設、箱根植木、東急グリーンシステム |
敷地面積 | 28,083㎡ |
建築面積 | 22,466.02㎡ |
工期 | 2015年6月 |
ご利用案内・アクセス
電話 | 03-3709-9109 |
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住所 | 東京都世田谷区玉川1-14-1 |
アクセス | 東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅 直結 |
参考元:
・二子玉川ライズ Ⅱ-a街区 | 株式会社新建築社
・二子玉川ライズ|株式会社アール・アイ・エー
・二子玉川ライズ二期事業|Futako Tamagawa RISE
・二子玉川ライズの屋上庭園「ルーフガーデン」に子供の遊び場を発見! | Odekake7