「ミューザ川崎」は川崎のイメージをガラリと変えた施設

01.現代建築

川崎駅西口を出てすぐのラゾーナ川崎の近くに建つ「ミューザ川崎」は、音楽ホールとオフィスで構成されており、川崎市の工業のイメージをガラリと変えた施設です。1993年に川崎駅西口の空間を整備する構想が始まり、そのひとつとして音楽ホールを建設を進め、2004年に開館しました。

ミューザ川崎案内図

音楽ホールとオフィスの全体を含めた「ミューザ」という名称は、川崎市民からの公募によって決まりました。低層部は商業施設となっており、気軽に立ち寄りやすい場所です。

設計は松田平田設計。日本銀行本店新館や日産スタジアムなどを手がけている建築設計事務所です。

今回はそんなミューザ川崎の建築を紹介します。

シンフォニーホールとセントラルタワーで構成された外観

ミューザ川崎のシンフォニーホールとセントラルタワーの外観

上画像の左側は音楽ホールがあるシンフォニーホール、右側はオフィスがある高さ128.34mのセントラルタワーとなっています。2つの建物をアトリウム(ガラスなどの透明な天井で覆ったオープンスペース)でつないでいます。

シンフォニーホールは、落ち着いた色の石壁に、滑らかな曲線を描いたガラス張りで、オシャレに仕上がっています。セントラルタワーは、ガラスカーテンウォールがシャープな曲線を描いています。

ミューザ川崎前の赤煉瓦倉庫と音符のオブジェ

ミューザ川崎の入口手間には、音符や蝶のようなオブジェが置かれています。その奥には赤レンガ倉庫のオブジェがあります。そして、すぐ近くの川崎駅西口のバスロータリーに、赤レンガが保存されたものがあります。(上画像のオブジェはおそらくレプリカ?)

ミューザ川崎前のバスロータリーの赤煉瓦倉庫のオブジェ

かつてこの場所に川崎赤レンガ倉庫があり、旧国鉄の川崎変電所として1914年(大正3年)に建設されました。1999年(平成11年)に解体することになりましたが、川崎市最古の赤レンガ倉庫で貴重な存在だったため、ファサードだけ残して西口の中心となる位置に復元されました。

ミューザ川崎周辺は、再開発前の面影を残しつつイメージを一新する新しい街並が作られています。

2つの建物間のアトリウム

こちらは地上2階から見た、シンフォニーホールとセントラルタワーの間のアトリウム空間です。高さがあるため広々とした空間となっており、上からの光を存分に取り入れています。

シンフォニーホールのメインの音楽ホールは地上4~7階部分となり、駅から来た場合は地上2階から階段・エスカレーターでアプローチする形になります。

世界有数の音響を誇るシンフォニーホール

メインの音楽ホールは、ヴィンヤード形式と呼ばれる、1997席の客席が中央のステージを360度螺旋状に囲んでいます。ステージは高さを自由に変えられ、舞台との距離が近く、演奏者の表情まで見えるようです。

上部にある巨大なパイプオルガンは、ストップ(音色)の数が71種類、パイプの総数は5,248本といった日本最大級のオルガンです。

クラシック音楽に最適な残響を確保しており、世界中の著名な音楽家から高く評価されているホールなので、感動ある音楽を愉しむ事が出来るかと思います。

こちらはホワイエ(ホール周囲のスペース)。テーブルのある落ち着いた空間であり、壁には岡本太郎氏の作品があります。

川崎の街のイメージをガラリと変えたミューザ川崎。今では街のシンボルとして親しまれています。

建築概要

設計松田平田設計
施工大成建設
敷地面積10,700㎡
延床面積114,322㎡
高さ128.34m
階数地上27階、地下2階、塔屋3階
構造鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
工期2001年4月〜2003年12月

ご利用案内・アクセス

電話044-520-0100
住所神奈川県川崎市幸区大宮町1310
アクセスJR線 川崎駅 徒歩1分
京急線 京急川崎駅 徒歩5分


参考元:

ミューザ川崎シンフォニーホール
川崎市:A-1街区(ミューザ川崎)|川崎市ホームページ
ミューザ川崎 | 建築パース.com
ミューザ川崎|川崎市・超高層オフィスビル

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