「表参道ヒルズ」を設計した建築家は?その建築の特徴とは?

01.現代建築
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旧同潤会青山アパートの建替事業として建て替えられ、2006年2月11日にオープンした「表参道ヒルズ」。そのファサード(建物の前面)の全長は250mあり、表参道の通りの約1/4の長さを占めている、まさに表参道を代表する建築となります。

約100店舗の商業施設と、38戸の住居、196台の駐車場があり、本館、西館、同潤館の3つで構成されています。

この建物は、上層の住宅と下層の商業施設の間に免震が採用されており、上層と下層は構造的に分離されています。そして設計者は、光の教会や住吉の長屋、渋谷駅上野毛駅などを手掛けた安藤忠雄氏です。

今回はそんな表参道ヒルズの建築の見どころを紹介します。

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都心にありながら自然と共存

表参道ヒルズは、自然を大事にするコンセプトのもと造られています。

表参道の景観や環境を第一に考え、ケヤキ並木の風景を壊さないよう、地上3階、地下3階と、建物の半分以上を地下埋め、ケヤキ並木と同程度の高さに抑えています。建物上部の住宅は1LDKの南向きであり、ケヤキ並木が眺められます。

地下部分が約半分も占めている商業施設は他になかなか例が無く、地下を掘るのにかなり苦労したと思います。地下駐車場は、実に196台も駐車出来るほど広く取られています。

また、昔ながらの景色を残したいという想いから、旧同潤会青山アパートを同潤館として再生しています。当時の旧同潤会青山アパートに似せるように、同潤館をツタで覆ってます。

その他には屋上緑化、北側の壁面緑化も施されており、自然との共存、そして、元々ある同潤会青山アパート、表参道の坂道、ケヤキ並木を大切にしつつデザインされています。

建物というものは人工的であるが故に、自然との共存が実に難しいのですが、表参道ヒルズは自然とのバランスが絶妙に取れていると思います。

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迫力のある大階段とスロープ

本館を入ると、広々とした吹き抜け空間があり、地上から地下3階まで続く大階段があります。吹き抜け空間では様々なイベントが多数開催されており、それによって公共性を持たせています。

イベントではクリスマスツリーなど、吹き抜け空間に様々なオブジェが飾られます。下から少しずつスロープを登り、ウィンドウショッピングをしながら、いろんな角度からオブジェを楽しめられます。

吹き抜け空間の周りには螺旋状にスロープがあり、スパイラルスロープと呼ばれています。スロープは表参道の坂とほぼ同じ勾配の約3度であり、第二の表参道と言われています。表参道の坂道は、お店のウィンドウを眺めながら通りを歩く楽しみ方がありますが、それを建物の中にも取り入れて、表参道の坂道と同じ楽しみ方でスロープを登り降りできます。

スパイラルスロープは大人4人分ほどの幅があり、ベビーカーがあっても、車椅子の移動でも、階段・エレベーターなしで最上階まで行くことが出来ます。しかしスロープとなっているがゆえ、お店の床は水平なので、入口はどうしても段差が出来てしまうのがネックです・・・。

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魅力的なイルミネーション

外窓には、窓の下部から照らすタイプのLEDのブライトアップウォールによって、夜はライトアップされます。毎年12月には、表参道のケヤキ並木がイルミネーションで彩られるので、この季節の夜はおすすめです。

表参道ヒルズのファサード(正面)のライトアップと、ケヤキ並木のイルミネーションがマッチし、最高の雰囲気になるので、インスタ映え間違いなしの景色となります。

実は建てる前は地権者から反対されていましたが、心から良い街をつくるという気持ちが伝わり、プロジェクトは成功を収めました。表参道や原宿のみならず、東京を代表する建築であり、これからも表参道のランドマークとして、愛され続けるのではないかと思います。原宿・表参道に来たら必ず訪れたい建築です。

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建築概要

設計安藤忠雄建築研究所、森ビル設計共同体((株)入江三宅設計事務所)
着工2003年8月~2006年1月
オープン2006年2月
敷地面積6,051m²
延床面積34,061.72m²
階数地上6階・地下6階
構造鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造)
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アクセス

住所東京都渋谷区神宮前4-12-10
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 徒歩3分
東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前<原宿>駅 徒歩5分
JR山手線 原宿駅 徒歩8分


参考元:

建築マップ 表参道ヒルズ
表参道ヒルズ(安藤忠雄)/ 現代建築の覚悟|OMOHARAREAL
■表参道ヒルズ、断面図、すごい構造!想像できない斬新な設計!さすが安藤忠雄先生! – 表参道ヒルズ専門・完全攻略ブログ 全テナント掲載

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